漫画家協会WEB

　9月29日（木）帝国ホテルにて「劇画家 さいとう・たかを お別れの会」が開かれました。新型コロナ感染症拡大の影響により没後約1年を経ての開催となりましたが、漫画家仲間、交流のあった人々、関係者達が集まり、その別れを惜しみました。
祭壇には、さいとう氏が好きだったという野の花をイメージした花々や、自身のキャラクター達のパネルが飾られ、優しい笑顔のさいとう氏を囲んでいました。
　友人代表として、ちばてつや氏が「繊細なゴルゴ13と、たかをちゃんが重なる」とさいとう氏の人柄や「『漫画・劇画は大人たちも楽しめるものだ』と先見の明があった」「当時は子供のものだった漫画を、大人にまで広げたのはあなたの功績」等と述べ、次に漫画家の後輩として里中満智子氏、ファン代表として秋本治氏が弔辞を捧げました。

　献花を終え次の間に向かうと、さいとう氏のコミックス約600冊・雑誌約150冊をはじめ、昔の写真、キャラクターや資料、ゴルゴ13「連載25周年」で沢山の漫画家から届けられた「お祝い色紙」など多くの品々が展示されていました。
　書ききれない程の、皆様の思いがこもった「お別れ会」となっていました。

＜文：岸田尚　／　写真：嶌津よたろう＞

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