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3.14日本漫画家協会協力事業 第18回日本国際漫画賞授賞式 開催

3月12日、飯倉公館にて式典が行われ、多くの漫画家と関係者、議員などが参席しました。
今回は95カ国から716作品の応募がありました。
<審査委員>
里中満智子氏(委員長) 一本木蛮氏 森川ジョージ氏
岸本憲治氏(元漫画雑誌編集長) 堀靖樹氏(元漫画雑誌編集長)
<受賞作>
最優秀賞
「The Forest Mermaid(森の人魚)」 Hiro Kawahara(ブラジル)
Kawahara氏は日系3世です。南米への移民であった御祖父母は大変な苦労をされ、いつか日本に行きたいと言いながらかなわなかったそうで、来日できた大きな喜びを語られました。
一本木蛮氏の講評では、多くの応募作の中から一歩抜きん出ていた、複雑な設定ながらぐいぐい読ませる力があったと賞賛されました。
優秀賞
「RISE POLLY(ライズ・ポーリー)」 Preecha Jai-ordthon(タイ)
画力・表現力が素晴らしいアクションもの。タイではJai-ordthon氏幼少のころにはすでに日本の漫画が多く出版されており、読まれてきたそうです。
森川ジョージ氏の講評では、アクションシーンを大絶賛。「自分が描き方を習いたい」と本音?が飛び出し来場者の笑いを誘いました。
「The Banana Sprout vol.2(芭蕉の芽)」左萱 (Zuo Hsuan)(台湾)
1930年代の台湾の学校を舞台にした学園青春もの。日本人から見れば外国であるのに、どこか懐かしさ、郷愁を覚える作品。左萱氏は子供の頃から日本の漫画に馴染み、学生の頃には「自分もこんなふうに描きたい」と思っていたそうです。
「Scars(傷跡)」Brandon Arias(チリ)
地球の反対側から、受賞作の中では最も日本風な漫画が届きました。作者のArias氏はまだ新人だそうで、講評でも「画力はまだまだな部分があるが、こまやかな芝居、表現力がすばらしく、重めのテーマを描き切った」と、今後を期待されていました。
その他入賞作品は公式サイトをごらんください。
国際漫画賞公式サイト https://www.manga-award.mofa.go.jp/
受賞作 https://www.manga-award.mofa.go.jp/prize/18th/index.html
外務省ニュース https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01883.html
<画像・文:大石容子>