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8.22マンガの画材 アイシースクリーン展
2023年7月15日~8月27日 高知市文化プラザかるぽーと
横山隆一記念まんが館企画展示室にて開催。明治大学 米沢嘉博記念図書館より巡回。
アナログコミック文化を長く支えてきた画材の一つが「スクリーントーン」。半透明のシートにさまざまな柄が細かいドットでプリントされているシール状のものです。「スクリーントーン」はレトラセット社が昔から持っている商標ですが、このタイプの画材の呼び名として日本で定着しています。「トーン」とも呼ばれます。元はデザインカンプなどに使うマイナーで高価なデザイン用品でしたが、漫画家がアミ指定の代わりに使用するようになって柄が多様化し、また塗料をシート表面にのせることで「削り」など多彩な表現の発明につながり、大きな市場となりました。「アイシースクリーン」は販売から50年を迎える老舗ブランドです。
最近はコミックもデジタル中心となり、デジタル用トーンがありますが、アナログ画材の需要は減ってきています。それでもアナログのトーンには日本の漫画界で発展した独自のテクニックがあり、デジタルにはない魅力があります。
本会では、新商品ができるまでの経緯や歴史、普通外部には出ない「トーンの原画」、長年愛用してきたプロ漫画家たちによるアイシートーンを使用した記念イラストなどを見ることができます。小学生むけにアイシートーンを貼ってイラストを仕上げるワークショップも開催されました。
<原画展示>
◆「原画&使用アイシースクリーン 一緒に展示」
作家/ 浅田弘幸、あだちとか、板垣巴留、中村明日美子、山田デイジー
◆「50周年お祝いイラスト」
作家/ 浅田弘幸、あだちとか、五十嵐藍、板垣巴留、いわみせいじ、北川玲子、久我山リカコ、倉田よしみ、黒崎威一郎、里中満智子、慎本真、鈴木ジュリエッタ、鈴木央、せい☆けいすけ、ひのもとめぐる、松田奈緒子、松元美智子、三浦みつる、水瀬藍、望月淳、森川ジョージ、山田うさこ、山田ゴロ、山田デイジー(敬称略)
<画像・文:大石容子>