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9.13「みなもと太郎先生お別れの会」執り行われる
2022年9月7日(水)東京都中野サンプラザにおいて「みなもと太郎先生お別れの会」が執り行われました。
こちらの会場は5年前に「みなもと太郎画業五十周年」が開かれた思い出深い会場でもありました。その時のことが思い出され切なかったです。当時はコロナも関係なく楽しい集いでした。
15時からの献花でしたが、14時から受付が始まり少しづつ皆さんお集まりになられました。寄せ書きコーナーも準備され思い出を胸に「ホモホモ7」などおなじみのキャラクターを描いている方もいらっしゃいました。
入院中に新しくお友達になられたかたも来てくださいました。何しろコロナ渦の院内のことは知る由もないのですが新しいお友達に根掘り葉掘り聞きました。思っていたより楽しい入院生活だったようです。みなもと先生はいつでも人を引き寄せる不思議な能力をお持ちの方でした。みなもと先生のお友達は私のお友達でもありますので、筆者にも新しいお友達ができたということであります。
祭壇にはみなもと先生の遺影(これはかっこいい写真ですね)を囲んで著作の一部が飾られており、氏の幅広い活躍を振り返らせてくれました。展示スペースには「二人は恋人」「ぱんだちゃん」の懐かしい原画も。改めてみなもと先生の幅広い活躍に驚かされました。
みなもと太郎先生と筆者(嶌津よたろう)の、作画グループ同人としてアシスタントとして、時には鞄持ちとして友人として半世紀を超えるお付き合いをさせていただいたことに本当に感謝しています。
西遊記の悟空がいくら暴れても所詮お釈迦様の手の中のことだったように、私が何をしてもみなもと先生の手の上からは出ることはなかったのです。お釈迦様のようにいつも優しく見守ってくれたのです。だから私はこれからもずーっとみなもと太郎のアシスタント兼友人として漫画人生のお手本を「みなもと太郎」として生きていこうと思っています。
予定の18時を過ぎてもまだ去り難かったのですが奥様と一番新しいファンと一番古いファンはみなもと先生の仲良しさん達と会場を後にしました。来る時には降っていた雨が止んでいました。
最後になりましたが献花に来てくださった皆様、企画してくださったリイド社様、本当にありがとうございました。
*画像中、マスクを外した姿も一部ありますが、撮影時のみ一時的に外してくださったもので、関係者いずれも感染対策をしっかり行っております。
<文:嶌津よたろう / 写真:柳生柳>