漫画家協会WEB

　7月5日から8月20日まで、豪徳寺の旧尾崎テオドラ邸にて「ながやす巧 愛と誠の世界展」が開催されている。

　会場に入ると、濃密に描かれた漫画原稿が目に飛び込んで来る。展示された生原稿で、一部のエピソードが読める様に構成されており、何と最終回の原稿もあり、ケース越しに読むことが出来た。
　カラー原稿も丁寧で力強く、一枚一枚にながやす氏のコメントが。忙しい中に描かれた事や、西城秀樹に寄せて描いた絵がある事が分かる。

　今展を企画した三田紀房氏は、ながやす氏が今年、第53回日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞を受賞された事、画業60周年である事、「愛と誠」が連載されて50周年である事で「ながやす先生の素晴らしい作品を展示し、また愛と誠に注目して欲しい。そして若い人にも読んで欲しい」と語る。
　愛と誠を読んでいる人は勿論、まだ触れた事のない人にも三田氏の想いが、愛と誠の世界が伝わる展示となっている。

　また7月17日には、ゲストに浦沢直樹氏、森川ジョージ氏を迎え、ながやす巧氏のトークショーが開催された。貴重なながやす氏のお話がゲストによって引き出されていく。
　次回トークショーは8月7日に、ちばてつや氏、森川ジョージ氏をゲストに開催予定となっている。

詳細→ https://ozakitheodora.com/info/2024/06/26/626/

＜画像・文：岸田尚＞

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