漫協ニュース

2018年11月07日掲載

2018年11月5日(月)、東京都千代田区にある衆議院会館にて、佐藤薫氏主宰のもと「漫画の応用と保護に関する研究会」および「いのちを知り生かす身心一体科学研究会」合同会議が開催されました。 

開会宣言の後は常任理事である松本零士氏より「著作権保護期間延長等に関する報告」がなされ、ちょうどイタリアから帰国したばかりだという氏は国際交流を経て「漫画に国境はない」という想いをより強く持ち、諸外国に比べ20年も短い日本の著作権に対し「世界でバランスの取れた著作権を得るべきだ」と語りました。

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2017年07月27日掲載

2017年7月25日(火)、東京都千代田区永田町にある衆議院議員会館会議室にて「第二回 漫画とピクトグラムの応用と保護に関する勉強会」が開催されました。

当日は研究会の主宰で、当協会員である漫画家協会著作権委員・佐藤薫氏司会の下、衆議院・大畠章宏議員、当協会からは常任理事である松本零士氏が登壇、出席者は医療関係やマスコミが主立っていましたが、クリエイターの中には協会員の姿もちらほら見られました。

勉強会の内容は、ピクトグラムの第一人者である太田幸夫氏による報告がされましたが、漫画での応用となる話に移行すると、マイクは松本零士氏へ渡り、著作権の問題の現状から、著作という漫画家の財産を守りながら、ピクトグラムという絵で見せるサインへの応用にどう役立てるか、今後の取り組みが重要である、といった意見がなされました。

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2013年04月09日掲載

2013年3月26日月曜日、衆議院第一議員会館で第11回の「漫画産業の発展を考える会」(佐藤薫座長、日本漫画家協会著作権委員)が開催されました。本勉強会はこれでひとまず最終回になります。

最初に大畠章宏元経済産業相と中山義活衆院議員が、海外に向けて積極的に漫画文化を売り込んで行きたい、しかしそれは著作者を守らなければ続かないという、この勉強会の根幹を強調して挨拶されました。

ジャーナリストの松本淳氏から、「マンガ、書籍をめぐる最近の動向と新団体への期待について」というテーマで、特に電子書籍関連の動きについて発表されました。
電子書籍では個人がアマゾンなどを通じて自分の本を売る事が可能になりました。印税のパーセンテージも高く、そこには作家にとって大きな自由がありますが、結局は紙媒体で発表され済みのものが売り上げ上位になっている、というジレンマがあります。ランキング上位にないものは売れないのです。
出版隣接権が議論されてきましたが、経団連は「電子出版権」を提唱しました。これに「差し止め権」をつけて作家の不利益を防ぐというアイデアです。しかしこれにも問題があります。紙の出版物と比べ、電子書籍はとても安く作れます。紙媒体に発表した作品の電子化の権利を作家の自由とすると、紙媒体を出すためにかかったお金が丸々「出版社の損」になる可能性が出て来ます。また、時間やお金をかけて新人作家を育てても自社で作品を出版させてもらえないなら無駄である、と新人育成をやめてしまう出版社が出て来るかもしれません。それがひいては漫画文化衰退に繋がるかもしれません。
また、新たに「エージェント会社」というものが出て来ました。これはスポーツ選手などの代理人に近いもので、アメリカでは以前からあり、作家も扱っています。これは出版社の枠にとらわれず、ソーシャルメディアなどネットを活用して広告し、作家の売り込み、育成、媒体とのマッチングなどをするものです。漫画出版を巡る状況は大きく動いています。

権利を守る方向が強くなると、それが利用者の不便となることがあります。
たとえば作品のコピーができないことは利用者としてはかなり不便なことがあります。
権利に縛られて塩漬けになりどこからも出版さえできず、読者が読むことができない名作があります。
読みたいものが自由に読めて、きちんと作家にお金が入るのが理想ですが、なかなかそうはなっていません。守らなければならないもの、利便性を残すべきもの、作品の流通を妨げないこと、譲れることと譲れないこと、法律の最適なラインはどこなのか、作家、出版社、利用者の立場から、これからも考え続けていかねばなりません。

(文:大石容子 写真:漫画産業の発展を考える会事務局)
 
 

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2013年03月04日掲載

2013年2月25日月曜日、衆議院第一議員会館で第10回の「漫画産業の発展を考える会」(佐藤薫座長、日本漫画家協会著作権委員)が開催されました。

 冒頭、当協会著作権部部長松本零士氏が、国際化、ネット、電子化などの現実に法律がまったく追いついていない現状を強調、「日本の漫画はケニアやアマゾンの奥地の市場のような所でも売られていて、世界中で読まれている。それほどまでに日本の漫画は人気がある。なのに著作権保護も死後50年のままでは世界基準と釣り合わない。手塚治虫氏の著作権が切れるまであと25年しかない。25年で日本の財産が失われる。電子化、ネット配信に対応する法整備を今しなければならない」と挨拶しました。
 法律が現状に追いついていないことで実際に起こっている問題が説明されました。今まで漫画家と出版社はあまり契約書のようなものは交わさずなあなあでやってきて上手くいっていました。これは国内限定で、常識の共通認識があったからできたことです。しかし外国に日本の常識は通用しません。外国の出版社等が漫画を翻訳して売ろうとすると、まず「作家の証明書」が必要なのだといいます。万が一、作家がきちんと許可しないまま売られた場合、訴えられる危険性があるので、まともな会社は二の足を踏むのです。作家が著作権を持つ本人であると証明されないと配信できないのです。日本には、許可を出せるのは誰かを世界中どこからでも問い合わせることや証明できる組織がないので、アジアのある国では、現在は、作家のパスポートに資料をつけて送っている状態なのだそうです。
 作品を、ちゃんと作家に対価が入る形で世界に流通させるためには、細かい契約をきちんと結ばなければなりません。しかし法律の専門家でもない作家が全てを理解して対応するのはほとんど不可能です。作家側に立って著作権をきちんと管理できる団体と法律がなければいけない。そしてその団体と法律は、作品の流通の足かせになってはいけない。この両立が大切です。
 また、漫画の配信に使用される、特許権を取得した電子認証システム、セキュリティアプリケーションを用いた権利保護方法についての説明がなされました。日本国内でデータを暗号化して配信国に送るシステムを揃えることで、違法コピーの危険性を抑えることができます。

(文:会報部 写真:「漫画産業の発展を考える会」事務局)
 
 

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2013年02月04日掲載

2013年1月29日火曜日に、衆議院第一議員会館会議室において、第9回「漫画産業の発展を考える会」(佐藤薫座長、日本漫画家協会著作権委員)が開催された。
今回は「日本漫画の国際事情」と題してイタリアの漫画文化評論家であり、ベルばらの池田理代子氏のイタリアでの通訳を務めたこともある、シモーナ・スタンザーニ(Simona Stanzani)氏の報告があった。イタリア、フランス、スペインでの日本漫画フェスティバルの様子や、松本零士氏やちばてつや氏、モンキー・パンチ氏の作品のほかキャンディ・キャンディなど個別に日本漫画の作品をあげ、それぞれヨーロッパ諸国において非常な人気を得ていることなどを紹介した。
つぎに「漫画管理組織の必要性について」中山義活氏(前経済産業委員長)から10分ほど説得力のあるお話がありその後談話形式で話が進められ、佐藤薫座長より小児科病棟での漫画作品の応用やフリーカルチャーとの関わり等における漫画管理組織の必要性に関して具体的な報告がなされた。
大学関係者や総務省、経済産業省などの省庁ならびに日本音楽事業者協会や著作権管理団体などの役職者、大手企業、法曹らが多数参加するなか、特許庁OBから「私が長い間審査に携わって感じたことは、本当に偉いのは審査官でも弁理士でもなく、発明者だと。本当に偉いのは発明者なのです。」との発言があり、佐藤座長も「そのとおり。漫画作品を創作する漫画家もそうなのです。であるからこそ真に漫画家を護る組織が必要なのです。」と語った。複数の参加者にインタビューしたところ感動した、との回答が寄せられた。
次回は特許権を取得した電子認証システム、セキュリティアプリケーションを用いた権利保護方法。そして、中国、ベトナム、タイ等諸外国に対する知的財産である漫画の電子配信および漫画を活用した語学教育その他活用事例について報告がなされる。

(文:平岡氏、写真:「漫画産業の発展を考える会」事務局
 
 

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2012年11月30日掲載

11月20日(火) 東京永田町の衆議院第一議員会館にて、第8回「漫画産業の発展を考える会(座長 佐藤薫氏)」の勉強会が開催されました。テーマは「インターネット時代における漫画の周縁」。一橋大学情報化統括本部情報基盤センターの杉田このみ氏より、サブカルチャーとしての漫画周辺の広がりと、経済効果などについて報告されました。
 漫画ファンは漫画を読むだけではなく、好きな漫画の絵を自分でも描き始めて原作にない話を作って二次創作をしたり、好きなキャラクターの衣装を自作して着て集まるなど、様々な楽しみ方を編み出して来ました。そしてそれをまた売り買いするアマチュアの市場が発展し、海外にも広がっています。しかし著作権の問題が、あやふやなまま放置されています。明らかに著作権に抵触する商売をしている業者等がいる一方、それを苦々しく思ったり、個人の楽しみとしてどこまでが自由なのか不安な良心的ファンは多く、どこかに許可を求めたり、訴えたいと思っても、当たるべき法機関がありません。
 また、今回はNPO法人「コス援護会」理事長園田明日香氏が特別参加し、コスプレの現状と、団体の活動について報告がありました。この団体はコスプレを楽しむファンの中から起こった様々な問題を取り扱っていく中から設立されたものです。漫画が単なる娯楽ではなく、心の拠り所になっている事も少なくないというお話で、漫画家にとっては思わぬ内容でありました。コスプレを楽しむ子ども達にとっても、著作権は気がかりであるという事でした。彼らが安心して楽しむためにも漫画著作権を管理する団体が必要とされています。

文:会報部 大石容子、写真:「漫画産業の発展を考える会」事務局)
 
 

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2012年11月06日掲載

10月16日に、東京永田町の衆議院第一議員会館において、第7回「漫画産業の発展を考える会」(座長:佐藤薫)が開催された。

今回は「医療現場における漫画の役割」と題して大阪大学大学院医学系研究科教授大野ゆう子委員による報告がなされた。

とくに小児科病棟などにおいて「漫画のキャラクターを使用する理由」や「キャラクターを効果的に使用する場面」といった観点から考察し、病院といった非日常のものを「日常」と繋いでくれたり「知っている」からほっとするといった効果、また、治療や処置を「病気をやっつける」などといった形で具体化できるなど多くの効果をもたらすことを示唆した。これに対して中山義活議員は、ぜひとも漫画を応用した医療機器などの製作を実現させたいとの意向を示し今回の会議は盛況のうちに終了した。

なお、補足として佐藤薫座長は、このたびの大野先生のご報告は世界的に見ても初めてとなる内容であると述べ、以前から考えていたことであるが今後は音楽療法があるように漫画療法というものが見いだせないか大野先生と共同で研究したいと語った。

(文責:佐藤、写真:「漫画産業の発展を考える会」事務局)
 
 

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2012年10月09日掲載

9月24日 東京永田町の衆議院第一議員会館にて、第6回「漫画産業の発展を考える会」(座長:佐藤薫)勉強会が開催された。
今回の共通テーマは、「漫画における知的創造物管理組織に関して」。
前半は音楽の分野における管理組織が参考になることから、JASRAC(日本音楽著作権協会)のOBらが、高木良夫委員(日本音楽事業者協会副会長)とともに報告。音楽では使用料分配は一律であるとの指摘に対して、佐藤薫座長から漫画の場合にはそれとは異なった方式を採用する予定であるとの発言がなされるなど、漫画の特質に即した組織づくりを前提とした意見が出された。
後半は、JASRACに縁のあった伊礼勇吉委員(日本弁護士連合会元副会長)が「法人の種類と知的創造物管理組織」について報告した。わが国の法律が認めている法人の種類を挙げ、漫画の管理組織としてふさわしい形態を提案した。
のちに他の著作権管理団体理事長や自民党関係者らから、当該勉強会に対する評価の言葉と期待が寄せられた。最後に小池晃委員(日本弁理士会元会長)から、この会議は形のあるものにしなければならないとの激励の言葉があり、第6回目の勉強会は終了した。
次回は、大阪大学大学院医学系研究科教授大野ゆう子委員により、「医療現場における漫画の役割」と題して報告がなされる。なお、一般には開催日時は知らされない。


(文責:佐藤 写真:「漫画産業の発展を考える会」事務局)
 
 

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2012年09月04日掲載

8月28日 東京永田町の衆議院第一議員会館にて、第5回「漫画産業の発展を考える会」(座長:佐藤薫)勉強会が開催されました。
 今回のテーマは「中国(中華人民共和国)におけるコミック・アニメ配信の現状について」。
 中国といえば海賊版のイメージがありましたが、中国では今、高度なコピー防止技術を駆使したモバイル配信が始まっています。その信頼度の高さは、ディズニー作品が多数配信されていることからもわかります。不正コピー問題は日本にもあります。世界中の問題です。問題は他にも多々あり、担当局の縦割りの弊害があります。今回は初めてモンキー・パンチ氏が参加し、いわゆる「二次創作物」や、海外での漫画キャラの偽物グッズや商標登録など、今の著作権法でカバーし切れずにいる問題への心配を語りました。
 松本零士氏(当協会著作権部長)は「ネット配信が始まったばかりの今ここで国際的な著作権保護の法的基準を作らねば、未来の作家達に先輩は何をしていたのだと言われるだろう」と、法整備の大切さを強調しました。

(文:会報部 大石容子、写真:「漫画産業の発展を考える会」事務局
 
 

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2012年07月24日掲載

今月も東京永田町の衆議院第一議員会館で開催されました。今回は年度前半の締めとして、日本の「著作権保護期間延長」と「漫画の知的財産管理団体発足の必要性」を訴えた要望書を当協会著作権部部長松本零士氏より、大畠章宏元経済産業大臣、中山義活衆議院経済産業委員長、小泉俊明国土交通委員会筆頭理事にお渡ししました。

松本零士氏は、日本の漫画は反日思想の強そうな国でも喜んで読んでいるという話、日本を理解してもらう文化交流であること、国の産業であること、現在の日本の著作権保護が死後50年までというのは本当に短く、財産として子々孫々に伝えることができない、国内の著作物利用に関する問題は国内で話し合い、対外的な著作権保護年数は海外の70年と足並みを揃えるべきであること、電子化配信はまだ始まったばかり、今きちんと法整備をしなければならないと述べました。

勉強会では、新しい形の漫画表現「漫画動画」の中国での配信について様々な説明があり、中国作品の漫画「三国志」と、松本氏の「銀河鉄道999」の美しい予告編が上映されました。この漫画の「三国志」は、中国では一級の国家財産として扱われています。そのような状況において中国が「コピー大国」の汚名を返上すべく著作権はじめ知的財産の保護に真剣に取り組んでいるということが理解できた会議でした。

(文:会報部 大石容子、写真:会報部 UNO、
伊藤智明氏(経営学者)
 
 
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