2022
5.6
蘊蓄(ウンチク)漫画家 古谷三敏「お別れの会」執り行われる

2022年4月28日(木)、東京都千代田区飯田橋にあるホテルメトロポリタン エドモンドにて、稀代の蘊蓄漫画家・古谷三敏氏のお別れ会が執り行われました。
コロナ禍ということもあり、列席者は常に一定の距離と間を保ったまま、会場の案内に従い献花をし、別室に用意された氏の生前遺した作品群やその生涯展示を順次拝見していきました。

この数日前、長年に渡って古谷氏を支えてきたアシスタントの大井氏が後を追うように亡くなったとのことで、急遽その展示スペースも設けられ、彼らを知る関係者は2人の絆や作品たちへの関わりなどを口に、その別れを惜しんでいました。

この日お別れ会はセレモニー型式で会場に留まる者はなく、見送りもとても落ち着いた静かなもの。それでも祭壇は花に囲まれた氏の笑顔、数多くの著作が展示された展示ルーム、なにより会の冒頭で、氏の遺したものを引き継ぎ守っていく、と前を向く孫の陸氏による言葉はたのもしく、決して悲しいだけではない、氏の人柄が偲ばれるあたたかな式でありました。

(画像:岸田尚、柳生柳 / 文:柳生柳)

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