2024
8.16
第33回まんが甲子園 開催!

日本漫画家協会特別協力事業 第33回まんが甲子園
2024年8月3日、4日 高知市文化プラザかるぽーと

 第33回まんが甲子園が8月3日・4日の二日間、高知市文化プラザかるぽーとにて開催されました。
 前回から試合形式に大きな変更が行われて、敗者復活戦が廃止になっています。1日目の第一試合と2日目の第二試合からそれぞれ優秀作品が10点ずつ選ばれ、二日目の審査でその20点から各賞を決定します。以前は敗者復活戦に敗れたチームは二日目はやることがなくなりましたが、今は二日間とも全ペン児全力投球です。審査は学校名を伏せて行われるため、一校が二作ともで賞を取ることも可能になり、面白くなりました。また、第一試合の作品を1点ずつ審査員が講評する様子が録画され、その日のうちにペン児全員が見ることができます。これをみて二日目のネタを練り直す学校もかなりあったようです。
 レギュラー審査員に、昨年ゲスト審査員として参加した、えすとえむ氏が加わりました。今回のゲスト審査員の藤近小梅氏も大会OGです。もうひとりのゲストは、とよ田みのる氏です。

審査員メンバー
レギュラー漫画家審査員(敬称略)
山根青鬼 (審査委員長 協会理事)
くさか里樹 (協会員)
Moo.念平 (協会員)
ひのもとめぐる (大会OG 協会員)
ちさと (高知漫画集団)
岩神義宏 (高知漫画グループくじらの会)
えすとえむ (大会OG)

ゲスト漫画家審査員
藤近小梅 (大会OG)
とよ田みのる
やなせたかし賞選考員 四国ブロック おかもとあつし(協会員)

出場 33校(海外校3校)
青森県  青森県立弘前実業高等学校
岩手県  岩手県立北上翔南高等学校
宮城県  学校法人三島学園東北生活文化大学高等学校
栃木県  学校法人創志学園クラーク記念国際高等学校連携校 宇都宮キャンパス
     栃木県立宇都宮中央高等学校
     栃木県立宇都宮東高等学校・附属中学校
     栃木県立栃木高等学校
群馬県  学校法人高崎商科大学高崎商科大学附属高等学校
千葉県  学校法人渋谷教育学園幕張高等学校
新潟県  学校法人大彦学園開志学園高等学校
富山県  学校法人神通学館高朋高等学校
     学校法人清光学園高岡龍谷高等学校
     富山県立高岡高等学校
岐阜県  学校法人溪泉学園多治見西高等学校
静岡県  静岡県立伊豆伊東高等学校
愛知県  学校法人桜丘学園桜丘高等学校
     愛知県立豊明高等学校
大阪府  学校法人箕面自由学園箕面自由学園高等学校
兵庫県  兵庫県立長田高等学校
     兵庫県立尼崎工業高等学校
鳥取県  鳥取県立米子高等学校
     鳥取県立米子白鳳高等学校
岡山県  岡山県立備前緑陽高等学校
愛媛県  愛媛県立西条高等学校
高知県  高知県立高知追手前高等学校
     高知市立高知商業高等学校
     学校法人土佐高等学校 土佐高等学校
福岡県  福岡市立福岡女子高等学校
佐賀県  佐賀県立有田工業高等学校
鹿児島県 学校法人KTC学園屋久島おおぞら高等学校
韓国   慶南芸術高等学校
     韓国創造芸術高等学校
台湾   台北市立松山高級商業家事職業学校

公式サイト まんが王国・土佐
https://mangaoukoku-tosa.jp/manga-koshien/

会場の模様はニコニコニュースで配信されました。
【まんが甲子園1日目】第33回全国高等学校漫画選手権大会 (まんが甲子園) 生中継 ニコニコニュース
https://www.youtube.com/watch?v=EUgmJQQR1BI
2日目は後日公開予定


8月3日(土) 第一試合
審査員は朝8時すぎには楽屋に集合し、5つの候補テーマの中から第一試合・第二試合の出題を決定します。候補テーマはあらかじめ出場校に知らされていて、各校それぞれネタを考えてきていますが、どれを描くことになるかは試合当日までわかりません。

◆9:00 開会式 2階大ホール
選手入場、優勝旗返還、高知県知事浜田省司氏挨拶、地元高知県高校生による歓迎の言葉、選手宣誓など。
今年の桂ライオンズクラブバンダナをデザインした地元高校生の紹介。
本大会の外国勢は、韓国2校と台湾です。
審査委員長山根青鬼氏より第一試合のテーマ発表。テーマは「バディ」。

◆10:30 7階競技ブースに移動して試合開始
競技会場のある7階には、日本漫画家協会賞展示、やなせたかし永世名誉審査委員長作品展示室、ワコムのタブレットやセルシスのクリップスタジオの体験コーナー、三菱電機のアプリ体験、高知県の高校の漫研アニメ研ブース、専門学校や漫画技術通信教育のPR、出張書店、漫画試し読みコーナー、画材のお試しや特別価格セール、似顔絵、漫画教室、来春放送のやなせたかし氏ご夫婦がモデルのNHKの朝ドラ「あんぱん」のPRなどなど、お楽しみもたくさんあります。
また今年も、誰でも持ち込みできる漫画雑誌編集部の出張編集部ブースがたくさん設けられ、朝から賑わっていました。
競技の間、ステージなどで、一般来場者向けにさまざまなイベントなどが行われました。

●イベント 会場ステージ他
アシスタント背景美塾「プロに近づく背景&クリスタ講座」
藤近小梅氏 ライブドローイング
ステージトーク
ABJ・講談社・集英社
「世界で広がる『まんが』の未来、それを邪魔する海賊版 ~出版社の現場と一緒に考える~

◆16:00 競技終了 作品回収 審査
大ホールにて
審査結果発表 優秀作品10作選出
G-Too・バニーコルアート賞受賞校発表
ワコム賞 受賞校発表

会場閉場後、審査員による第一試合作品への講評がビデオ収録され、ペン児達に公開されました。これも新しい試みです。他の学校の作品への講評も見ることができ、第二試合に準備したネタを練り直す大きなヒントになります。

第一試合 テーマ『バディ』の全作品はこちらで見られます。
第33回まんが甲子園第1試合結果 まんが王国・土佐
https://mangaoukoku-tosa.jp/page.html?page_id=739064016267
【まんが甲子園1日目】
第33回全国高等学校漫画選手権大会 (まんが甲子園) 生中継 ニコニコニュース
https://www.youtube.com/watch?v=EUgmJQQR1BI


8月4日(日) 第二試合
テーマ「白」発表。

◆9:30 7階競技ブースで競技開始
●イベント 会場ステージ他
とよ田みのる氏 ライブドローイング
Moo.念平の「お笑いまんが道場」
プロ漫画家チーム 山根青鬼 くさか里樹 ちとせ 
元ペン児チーム ひのもとめぐる えすとえむ とよ田みのる(特別参加) 各氏出演

◆15:00 競技終了 作品回収 審査
大ホールにて
第二試合優秀作品10作品発表
スカウトマン選抜生徒発表
「世界まんがセンバツ」テーマ発表
テーマ『白』の全作品はこちらで見られます。
第33回まんが甲子園第2試合結果 まんが王国・土佐
https://mangaoukoku-tosa.jp/page.html?page_id=448615643517

◆16:00頃 結果発表
各賞授賞式 審査委員長総評 高知県知事浜田省司氏閉会挨拶 閉会式
<最優秀賞> 富山県 学校法人清光学園 高岡龍谷高等学校
<第2位> 高知県 学校法人土佐高等学校 土佐高等学校
<第3位> 鳥取県 鳥取県立米子高等学校
<審査委員長賞> 富山県 富山県立高岡高等学校
<まんが王国・土佐推進協議会会長賞> 宮城県 学校法人三島学園 東北生活文化大学高等学校
<三菱電機賞> 愛知県 愛知県立豊明高等学校
<全日空賞> 大阪府 学校法人箕面自由学園 箕面自由学園高等学校
<高知県市町村振興協会賞> 兵庫県 兵庫県立長田高等学校
<高知県高等学校文化連盟会長賞> 静岡県 静岡県立伊豆伊東高等学校
<帯屋町賞> 高知県 学校法人土佐高等学校 土佐高等学校 ★ダブル受賞
<やなせたかし賞> 新潟県 学校法人大彦学園 開志学園高等学校
<eBookJapan賞> 青森県立黒石高等学校(青森県)
<ゲスト審査員賞—とよ田みのる氏> 韓国 慶南芸術高等学校
<ゲスト審査員賞—藤近小梅氏> 千葉県 学校法人渋谷教育学園 幕張高等学校

今回ダブル受賞は1校のみです。審査が終わるまでどれがどの学校の作品かは見ないので、ダブル受賞連発もありえます。優秀作となっても受賞に至らなかった作品もあります。接戦でした。酷暑できつい夏でしたが、とてもよい大会になったと思います。元ペン児の審査員が3人にもなって、歴史を感じました。今後も楽しみです。

第33回まんが甲子園 受賞作品 まんが王国・土佐
https://mangaoukoku-tosa.jp/page.html?page_id=914916614134
【まんが甲子園1日目】
第33回全国高等学校漫画選手権大会 (まんが甲子園) 生中継 ニコニコニュース
https://www.youtube.com/watch?v=EUgmJQQR1BI
第二試合の動画は後日公開予定

<画像・文:大石容子>

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