「赤髪の白雪姫原画展」開催中

　あきづき空太氏のデビュー20周年記念「赤髪の白雪姫原画展」が池袋のサンシャインシティ展示ホールAにて、2023年7月14日(金)〜7月30日(日)まで開催されている。「赤髪の白雪姫」は『LaLa DX』2006年9月号から連載開始、2011年11月号からは『LaLa』へ移籍し現在も連載中の作品である。

　会場に入ると、まず特大アクリルスタンドで制作された主人公達の迫力に眼を奪われた。壮大な音楽に歩を進めると原画展オリジナルPVが流れている。これから始まる展覧会への期待が膨らむ美しい映像(序奏)。

　今展は「原画展」と言う正にその名の通り「貴重な直筆の原画」を、作中に描かれて登場した「街ごと」に区分けし、佳麗で華やかな額装も美しく展示されている。その数は何と200点以上で、あきづき氏の美しいカラー原画や漫画原稿の線画、塗り(ベタ)跡、ホワイトが入れられたコマなど、いつまでも見ていたいと思わせる。

　原画の合間には、舞台衣装風に制作されたコスチュームの数々が飾られ、作品に登場する部屋や風景、小道具等が立体で再現され、美しいファンタジーの世界へと見る者を誘う。「オリンマリス洞窟」や「フォスティリアスの輝く夜道」も幻想的であった。写真OKの立体スポットは物語の中に自身もいる様な空気感、一点一点が重なり合い濃密で素晴らしい展覧会となっている。

→「赤髪の白雪姫原画展」公式サイト

＜写真・文：岸田尚＞