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2026
3.16さいたま市立漫画会館 企画漫画展「これが漫画!~明治・大正・昭和を彩った漫画家たち~」
3.16さいたま市立漫画会館 企画漫画展「これが漫画!~明治・大正・昭和を彩った漫画家たち~」

今や世界中で読まれる日本の漫画。その近代史を当時の漫画や原画、雑誌などの資料で辿る展示です。
会期中にはギャラリーでのガイドやトークなども行われます。昨年日本漫画家協会より漫画館に寄贈された、英国の「パンチ」誌も展示されています。戦前から戦時中にかけて描かれた漫画や掲載誌、国威発揚のために作られた紙芝居、日本軍が撒いた「伝単(でんたん)」と呼ばれる宣伝ビラなど、あまり残されていない貴重な資料が多く、来場者は熱心に見入っていました。伝単は、戦場になったアジアなど各国の国民に向けて連合軍の非情さ等を訴える漫画で、美しいフルカラーで印刷されているのは日本の国力を示そうとしたものだそうです。
3月8日には京都漫画ミュージアムの学芸員で漫画研究科の新美琢真氏を招いてトークイベントが行われました。明治期に横浜の外人居留地で住民向けに発行された風刺漫画雑誌「ジャパン・パンチ」に影響を受けて垣魯文と河鍋暁斎が発行した「絵新聞日本地(えしんぶん・にっぽんち)」が日本人が初めて作った漫画雑誌でした。その後、風刺漫画の雑誌が次々出版されてゆきます。新聞も読者を惹きつける漫画を多く掲載するため漫画家を社員として抱えました。漫画雑誌のヒットにより、漫画家が社内の職人から独立した職業、文化人として社会に認知されてゆく時代の流れを、当時の現物の雑誌なども見せつつ解説する興味深い歴史譚でした。新見氏がご自身のコレクションから持参された貴重な「ジャパン・パンチ」の現物も見られましたが、日本の職人の手で木版で作られたそうで、和紙・和綴で驚きました。
展示は5月31日まで。
(画像・文:会報部 大石容子)



