公益社団法人日本漫画家協会

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平成30年度

2019年10月07日掲載

4年目のアーカイブ

幸森軍也

平成30年度のアーカイブ事業は寄贈書籍のデータベース化などのこれまでの継続と、協会報と音声テープ(一部)のデジタル化や寄せ書きのデータベース化を新しくおこなった。

また文化庁からの補助金が終了した後の、これら作業を事務局内で通常業務に落としこむためのマニュアルも作成した。作業自体はWebのライブラリーやイベントコーナーですでにおこなわれている。それを収録すればよいので、おおきな業務変更はないはずである。

寄せ書きは漫画賞選考会、贈賞式などの時に参加者らによって描かれて協会に保管されているものの、なかなか日の目を見る機会が少ない。どれほどの数量があり、どんな執筆者によって描かれているのか実態が不明だった。調査の継続は必要ながら今回おおむね判明した。むろん謎の保管物も少なからずあったし、協会地下はマンガ等の原画を保管するのに相応しくない環境であることも明確になった。まあ、保管庫ではなく単なる倉庫のため、多くを期待されても無理だろう。

協会報は設立直後の1965年から継続して発刊されており、漫画史としてみても得難い資料である。そのときどきの話題も記載されており、理事会報告はもちろん個展の告知、新刊の紹介。日本漫画家協会賞の記事や受賞者のコメントも。ただ、協会報には最近まで目次がなかったため、データベース化にあたり見出しも施して検索しやすいよう手を加えた。本号をごらんいただいてもマンガ、写真、記事とも貴重な資料が満載とご理解いただけよう。

これら調査をもとに漫協ギャラリーで平成31年2月下旬より「日本漫画家協会賞の歴史」展を開催した。足を運ばれた方もおられよう。歴代理事長ごとに受賞作を振り返り、写真や協会報も展示した。漫画家自身が主催し受賞作を選定する賞との理念のもと、漫画家協会ならではの受賞作が一覧できた。

平成30年度報告書