漫協ニュース

企画展「少女漫画の世界展」開催報告

2013年08月09日掲載

北九州市漫画ミュージアムでは2013年3月20()から5月19()まで、北九州市と下関市にゆかりのある少女漫画家にスポットをあてた「少女漫画の世界展」を開催しました。総勢15名の作家の協力により、多数の資料が勢ぞろいしました。カラーおよびモノクロ原画を中心に、下絵、ふろく、描き下ろしイラスト等も展示されました。出展作家は青池保子、篠塚ひろむ、すえのぶけいこ、関よしみ、瀧川イヴ、遠野一美、萩岩睦美、文月今日子、冬木るりか、前川涼、Maria、水野英子、陸奥A子、山口美由紀、山田圭子の各氏です。また、そのうち水野英子、文月今日子、関よしみ、遠野一実、山田圭子各氏のインタビュー映像を上映しました。北九州、下関の両地域では作家が多く輩出していること、その作品を一挙にご紹介することのできた貴重な機会となりました。

 また、3月24日()には筑紫女学園大学の大城房美教授を司会に迎え、記念シンポジウム「少女漫画「かわいい」の系譜」を開催しました。シンポジウムには出展作家のお一人である萩岩睦美氏、シンガポールの漫画家FSc氏のほか、漫画原作も手がける池田美香氏が登壇して、おのおのの作品世界を紹介しつつ、「かわいい」について語られました。

会期中の関連イベントとして、3回トークイベントを開催しました。4月14日()は関先生と遠野先生によるトーク。デビューした頃のお話や、お気に入りの仕事道具の紹介など、若い頃から親交の深いお二人のざっくばらんな楽しいトークでした。

さらに、5月4日()は山田圭子先生によるトーク。作品世界を作り上げるにあたり、初期段階で取材をどのように行ったか。また、取材から得たことを生かしつつ、漫画作品としてより面白くしていく過程はどのようなものかなど、取材ノートや写真を見ながら具体的に語って頂きました。

5月5日()は文月今日子氏と当館館長の田中時彦による対談トークでした。「アズ漫画研究会」の活動や、「漫画家として大切なことは何か」など、漫画家になりたいとしたら、自分の中で芯となるものをどう育てていくか、など興味深い話題がもりだくさんでした。

(少し前の記事ですが北九州市漫画ミュージアムより、協会にお送り頂きましたので掲載致します。)
(文・写真:北九州市漫画ミュージアム・柴田沙良氏 )

 

 

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