公益社団法人日本漫画家協会

ニュース / 漫協ニュース


会場を2駅にまたぎ…「コミケット97」開催

2020年01月08日掲載

2019年12月28日(土)〜31日(火)、東京都江東区にある東京ビッグサイトおよび青海展示場にて、世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット97」が開催されました。

夏の開催に続き今回も会場は同人ブースが東京ビッグサイト、企業ブースを一駅隣の青海の2箇所に分けた開催となり、参加者はリストバンド型の入場社証を装着しての入場となっていました。

夏開催時、事前販売に間に合わず当日入場者証を求める待機者たちによる大混雑を招いたことから、今回は工夫をこらした甲斐あって3日目までは順調だったようですが、最終日はそれでも追いつかず、閉幕間近になっても行列が途切れないという相当数の動員があったそうです。準備会発表によると4日間累計で約75万人と、前回も大きく更新した入場者数をさらにまた上回った結果になったとか。

行列は10人近く並列で一駅かけてもまだ折り返すほどの人数でも参加者は黙ってそれに耐え、スタッフの指示に従って行進をすすめます。いよいよ会場が近付くとリストバンドチェックがかかります。スタッフの呼び掛けに応じて高々と掲がる腕は拳を握っているものが殆ど。(北斗の拳の等主人公ライバルキャラ)ラオウかwというツッコミはさておき、拳を挙げて行進する入場者の群からは当日への一片の悔い無し!という意気込みの強さを示していました。

さて、会場内ですが、同人目当ての参加者はビッグサイトへ、企業ブースはここでしか手に入らない、もしくは先行発売となるグッズや推しコンテンツのブースで行われるイベントに参加しようと、むしろこちらが本命という参加者も近年は随分増えているようです。長蛇の列は始発から続き、ビッグサイトはもちろん青海開場にも長蛇の列。それらが10時の開場アナウンスがかかると割れんばかりの拍手があがり、一斉にゲートをくぐる参加者は圧巻の一言、はやる気持ちが抑えきれず駆け足禁止でもつい小走りになってしまう参加者と、それらを制御するスタッフとの連携もうまく、あっというまに各ブースには整然とした列が並び、こちらは目立った混雑もなく無事に乗り切ったようにみえました。

同人ブースでは西館と南館の行きが非常に困難で、夏は移動まで長時間を要する、一度行ったら容易に戻ってこれない、または途中で停滞し諦める…といった事態も生んでいたものが、今回の方が入場者数は多いはずなのに参加者も勝手知ったとばかりに、スタッフも誘導に馴染んだか動線がうまく機能していて、スムーズとはいかないまでも、ゆるゆると人は流れ続けたお蔭で夏のような停滞も見えず、参加者の協力的な姿勢と準備会の修正力が生きたことでお目当ての物を満足気に手にする参加者の、疲労の中にも喜びの表情が多く見られました。

次回のコミケットはやはり同じく青海とビッグサイトの2箇所開催で、5月2日〜5日の4日間、企業ブースがうち2〜3日の2日間の開催となる、少し変則的になる予定です。
この5月開催は実に40年ぶりとなるそうで、またどのようなドラマが生まれるのか早くも待ち遠しくなっています。

最後に…もし一度コミケットへ行ってみたい、熱気を間近で感じたい、という方がいたら、事前に経験者のアドバイスを聞いたりこれらまとめ記事を読んで、しっかり予習対策をして欲しいと思います。
参加者は「お客様」ではなく、みんなで作る「参加者」だという気持ちだけ忘れず、ヲタクの祭典へ遊びにきてください。


(画像・文:柳生柳)