公益社団法人日本漫画家協会

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第708回三田演説会 「漫画家の目から見た世界」開催

2019年07月02日掲載

 2019年7月1日(月)、慶應義塾大学・三田キャンパス 三田演説館にて、ヒサクニヒコ氏(協会員)による講演会「漫画家の目から見た世界」が開催されました。

第708回三田演説会「漫画家の目から見た世界」。
ヒトコマ漫画家というのは、哺乳類の中のパンダくらいの割合かもしれない、珍しい人種です。その中の一人がヒサ氏ですね…。
一才半の終戦時に大久保にいて戦火の中を逃げ回っていた。母と父は別々に逃げまわり、母と一緒にいたから生き延びた。どちらかが生き残ればヒサ家は残るという考えだったそうだ。
何もない所から育った。
授業はさし絵の様に描いたりしていたが、数学などはAとかBで公式を覚えるのは辛かった。
学生時代、NHKのテレビで「早慶マンガ合戦」に出場。勝ってしまった。二人しか漫研にいなかったが、卒業する頃は20〜30人増えていた。
顧問の先生の言葉に「ユーモアの裏付けはペーソスであり、文明批評になる」が頭にのこっている。
文春漫画賞の選考委員であった北杜夫氏の「さびしい王様」のさし絵を依頼され、マンガ家になった。

旅行雑誌「旅」の連載で現場に行きつつ、色んな体験を楽しむマンガ家生活に入る。
テレビ番組「新世界紀行」などのレポーターとしてボルネオのジャングルなど旅をし、様々な経験をする。
イースター島のモアイは作ってはだんだん大きくなっていく。人間の性なんでしょうね。ただモアイを作ることだけの生き方…。
40歳の時に恐竜をいろんな角度から見たいと60回くらい描いてみた。英語本にもなった。
肉食動物は食べるために必死で追いかける。食べられまいと必死でにげる。そのやりとりが自然に備わっていく。

人類は自分の体を変えないで行きてきた。外様性で火の発見など外部エネルギーを使って生きのびてきている。まわりの環境をかえていく生き方。本当に守りたいのだろうか。たましいの中にふるさとを感じます。
(7月1日当日のメモより)


(写真:文 UNO)