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台湾の人気漫画家のトークショー 「台湾漫画の世界」

2016年10月05日掲載

10月1日(土)、東京・虎ノ門の台湾文化センターまで、よみうりカルチャーと台湾文化部共催による講演会「台湾漫画の世界」に行ってまいりました。

台湾は日本漫画の熱心なファンが多い国ですが、日本スタイルの漫画を描く地元の漫画家が多いことも特徴です。国際的な賞を受賞する漫画家も多く、日本で翻訳出版される本も少しずつ増えています。台湾漫画家を対象に、大賞受賞者には日本でのデビューをサポートする京まふ漫画賞などもあり、昨年の受賞者・ANTENA牛魚さんは、小学館の月刊誌『ヒバナ』での連載も始まっています。

今回のゲストスピーカーは、唐を舞台に仙術を操る少年・李白が活躍する武侠ファンタジー『大仙術士李白』がKADOKAWAから翻訳出版されている葉明軒さんと、『古本屋槐軒事件帖』が集英社の『少年ジャンプ+』に掲載されたイラストレーターで漫画家のAKRUさん。そして、台湾出身で現在は京都で『総合マンガ誌キッチュ』の編集人として活躍する呉ジンカンさん。

葉さんは少年時代に『北斗の拳』に夢中になって自分でもマンガを描き始め、高橋留美子さんの『らんま1/2』などがお好き。AKRUさんも宮崎駿監督のアニメなどから大きな影響を受けたとのこと。いっぽうで、それぞれが中国の歴史や今日の台湾に取材した独自の漫画をつくりあげてようとしている姿勢に打たれました。

呉さんは、日本での漫画編集者の役割を説明する一方で、台湾には日本のような漫画家を支える編集者がいない、と解説。お話を聞いて、台湾の漫画産業が大きくなるためには編集者の育成が必要だと感じさせられました。

また、台湾では漫画家という職業が確立されておらず、葉さんもAKRUさんもデビューまでは趣味として描き続けようと考えていたとのこと。日本の40年くらい前と似ているので、これから大きくなると思われます。

 

(文:中野晴行 写真提供:よみうりカルチャー)

 

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