資料

2017年12月01日掲載

協会の活動、会員活躍の記録

幸森 軍也

日本漫画家協会には設立以来会員から寄贈された著書などの書籍や個展の案内、また協会がかかわったマンガ展のポスター、チラシが膨大に保管されている。

しかしながらどのような物がいったいどれくらいあるのかを会員が知る方法はない。というよりも誰も実態を知らない。これを公開するためには、それぞれ調査しデータベース化しなければならないのである。ひと口に調査といってもけっこう労力と費用がかかる。

文化庁では平成二二年度から「メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業」をすすめており、そのなかで「メディア芸術データベース(開発版)」を整備した。国立国会図書館や京都マンガ国際ミュージアム等が所蔵しているマンガ書籍や雑誌を調査し、単行本二五万冊、雑誌一五万冊を収録した。広報が行きとどいていないためこれを知る人は少ないし、使い勝手も良いとはいえないものの、文化庁も意外とマンガのために仕事をしているのだ。是非たたえたい。

このデータベースをさらに充実させていく目的もあり、平成二七年からメディア芸術アーカイブ推進支援事業として文化芸術振興費からさまざまな団体が所蔵するいろいろな資料についてもデジタル化のための補助金が助成されることとなった。文化庁も意外と予算を持っているものだ。是非たかりたい。

そういうわけで協会でもこれに申請を行い、蔵書とポスターのデジタル化、データベース化に着手した。現時点で三四四三冊の単行本、二四九枚のポスターをデジタル化できた。このなかにはおそらく協会にしかない書籍や冊子も数多く含まれ、これが記録されることで協会員の活動、活躍が後世まで伝えられる。協会資料の全容もいずれ明らかになるだろう。すべての処理が終わったあかつきには、協会のホームページで公開できるようになるかもしれない。

マンガ展のポスターから構築されるデータベースは、実はこれまでこの世に存在していなかった。協会以上にポスター、チラシを一括して収集している組織・団体がなかったからだ。すなわち前代未聞の試み、挑戦となった。

平成二八年度も文化庁よりこの助成事業を受託して、まずは残余の書籍、ポスターのアーカイブ。これに加えて新たにイベントやパーティの際に撮られた写真やネガフィルムのデジタル化、データベース化を検討したいと考えている。

どれもこれも協会所有の貴重な資料であり、協会の活動、会員の活躍が社会一般に認知され、記録されていく。このことでマンガ文化の発展にも大きく寄与できるはずだ。

この事業にともなって会員諸氏のご協力を仰ぐ必要もでてくるだろう。マンガ文化の発展、協会活動の記録のためにご助力いただけるよう、この場をお借りして改めてお願いいたします。またご著書の寄贈、個展やマンガ展の案内、ポスターの送付もお願いいたします。

平成27年度報告書

 

 

© Japan Cartoonists Association